七峯の丘から
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白衣も小まめに [令和6年7月27日]

「直ぐに乾きます」
 日本時間の本日午前2時半より、パリオリンピックの開会式が始まり、選手の入場行進が船を使ってセーヌ川を進という、何とも斬新かつ、こりゃ警備も大変だなと。
 オリンピックの開会式、宮司は大好きでして、いつもは夜中でも見るのですが、昨夜は佐倉青年会議所OB会の納涼会が有りまして、不肖OB会会長の宮司、先輩や同輩、そして現役の皆さんと良い時間を過ごしたので、帰宅したら入浴して就寝しました。
 今朝の起床は7時。その寸前まで開会式が行なわれていたんですよね。
 なんでも、レディーガガさんやセリーヌディオンさんも唄われたとか。自国へのプライドが高いフランスにしては、門戸を広げた感があります。
 再放送のダイジェスト版を見ました。五輪旗が逆さまに掲揚されてしまったり、韓国が北朝鮮と紹介されてしまったりと、運営側の反省会が想像出来るようで怖いです。
 開会式直前にはフランスが誇る高速鉄道「TGV」のケーブルが3ヶ所、切断と放火がされ、エールフランスの国内線に爆破予告が有るなど、不穏な空気も漂っておりまして、8月11日迄の17日間を無事に収めて欲しいですね。
 いずれにしても、リオの時と同じくまた寝不足の日が出来るのもオリンピックならではなので、それも楽しみたいと思います。
 パリも猛暑のようですが、朝はかなり冷えるんですってね。その寒暖差が選手に影響が有るとコメンテーターが話していましたが、日本は朝から晩まで暑いです。
 今日の佐倉も公式には判りませんが、境内の日が当っているところは、紛れもなく猛暑日の気温です。
 これだけ暑いと夏物の装束を着けていても、一回の御祈祷で白衣はびっしょりです。
 ましてや地鎮祭などの外祭の場合だと、準備の段階で既に額に汗が噴き出しておりまして、神社に戻って直ぐに白衣を脱がないと熱が籠もって熱中症になってしまいます。
 なので、御祈祷が続く場合を除いて、午前と午後に予約が分れる時などは、その都度改服をしております。
 夏場に一旦脱いだ白衣をまた着るのは、正直気持ちの良いものではありません。
 なので、脱いだ白衣は洗濯機に直行。そして次に着ける白衣は、洗い上がりの清々しいものを。小まめに替えた方が気持ちが違いますもんね。
 毎日これの繰り返しですので、当然の事ながら、洗濯に占める白衣と襦袢の比率が高くなります。
 それだってお洗濯は宮司の趣味ですので、誰にもやらせません・笑
 今の時期は湿度があっても、朝に外干しすると11時くらいには乾いてしまいます。
 逆に言えば、取り込みの時間を間違えると柔軟剤ってなに?的な、パカンパカンな仕上がりになってしまい、次に着るときはガサガサして肌触りがよろしくない。
 塩梅って言うんですかねぇ、火加減とでも言いましょうか、お洗濯なのに調理をしている気分です。
 明日は曇り予報ですが、それでも綺麗に干すことが出来るでしょう。ゲリラ豪雨にならなければね。
 
お宮の蟷螂 [令和6年7月26日]

「イキッてますねぇ」

「先祭の蟷螂山」
 昨日からの大雨で、山形県と秋田県ではお亡くなりになった方も出てしまいました。
 山形県では救助要請で向かったパトカーが水難に遭い、乗車していた警官2名と救助要請をした方も連絡が取れていないと言います。
 無事な発見を祈るほか有りませんが、二次災害も予見されます。捜索をしている方々の気持ちは如何ばかりか。
 東北と北陸は未だ梅雨が明けておりません。これからの降水も予報されていますので、改めてお気を付け戴きたく思います。
 それに引き替えとなります。関東から西の太平洋側では、今日も猛烈な暑さが続いており、社務所から御殿を往復しただけでも、額に汗が滲み出ます。
 朝拝時でも気温は結構ありましたが、早いうちに朝顔棚の水遣りを行ないました。
 植物の花って、水の力で咲く、水の勢いで咲くものが多く、それを考えると夕刻以降に水遣りをした方が良いのです。
 ところが、現在では夕刻が一番気温が高い事が多く、水をやっても熱せられたプランターの中で熱湯化してしまします。
 なので次善策として朝の水遣りで、朝顔に元気になって貰うわけですね。
 朝顔棚で気を付けている事がもう一つ有りまして、それは花殻を摘む事なんです。
 萎れた花弁は見た目にも良くないのですが、枯れるまでにもある程度の水を吸ってしまいます。
 そうなると今の時期のような場合、本来水を必要とする場所への給水が減るのです。
 なので、プランターへの水遣りの際に、見つけた花殻を摘むようにしています。
 その際、朝顔棚に寄ってきている虫との遭遇もあるんですよ。今朝はミンミンゼミとカマキリがいました。
 ミンミンゼミは成虫でして、お腹を振るわせて賑やかに鳴いておりましたよ。うるさいくらいに・笑
 カマキリは未だ小さく、どうでしょうか体長は5センチ有ったかな。なかなか良い目つきをしておりました。
 基本、生き餌を食べるカマキリ。動いていないものや死んでいるものは食べませんので、生き餌がいないか。いつもイキッた目つきをしているのです。
 カマキリ、漢字で書くと蟷螂と標します。読み方はカマキリともう一つ「とうろう」とも読むんです。
 先日齋行された京都八坂神社の祇園祭先祭では「蟷螂山・とうろうやま」という、昇き山の上に蟷螂を乗せた御所車が飾ってある山が有るんです。
 上に乗っている蟷螂の両手と背中の羽がからくりになっており、動く度に巡行中の沿道から拍手喝采となります。
 何故に祇園祭の山に蟷螂なのかと申しますと、以下のような話が残っていますので、少しご紹介しますね。
 昔の中国に斉という国が有りました。その君主である荘公がとある日に馬車で出掛けた際、その馬車の前で1匹の蟷螂が馬車を除けずに両手の斧を振りかざしていたと。
 その姿に、荘公は馬車の向きを変えさせ蟷螂の武勇を賞賛したのです。
 この話が日本に伝わり、現在の蟷螂山町に住んでいた公卿の四條?骼早iしじょうたかすけ)が武勇に優れていて「蟷螂の斧」の様で有ると、四條家の御所車に蟷螂の作り物を乗せて山鉾巡行に参加した、それが今の蟷螂山だと言われております。
 詳しくは蟷螂山のHPをご覧頂くとして、大人気の蟷螂山ですので、厄除の粽も直ぐに売り切れてしまい、今年は購入する事が出来ませんでした。
 それは残念ではありますが、我がお宮にも蟷螂山に負けない、元気な若い蟷螂がおりますので、害虫を食べて大活躍をして頂きましょう。
 因みに、カマキリの雄は雌に食べられるという話は有名ですが、何でもかんでも雄が食べられてしまうと言う事ではありませんで、食料が少なくなった秋口や、カマキリ自体の数が増えすぎて食料が足りなくなったときに雄が食べられるようです。
 男性の皆さん、少しは安心して頂きましたでしょうか。宮司も少し安心しました。

蟷螂山
https://tourouyama.jp/
 
薬師坂のカブト虫 [令和6年7月25日]


 昨夜無事に帰倉しまして、御神前に感謝のお参り。いつもと違う場所に、いつもと違う距離数を歩いたので、入浴後はバタンキューでした。
 なので、夜中も起きることなく、ぐっすりと今朝を迎えた宮司です。股関節に若干の疲労感はありましたが・笑
 昨日の京都、昼過ぎから大雨に見舞われまして、祇園祭後祭の山鉾巡行ではまだ帰町していなかった町内も。飾装品の多くも濡れてしまったと思われます。
 ただ、山鉾は巡行を終えると直ぐに解体する決まりとなっており、今後は陰干しなどをして水分を確りと取る作業をしませんと後が大変なことに。
 そんなことを考えながら今朝のテレビを見ていると、同じような時間帯に東京や埼玉でもかなり空模様が荒れたんですね。
 今日は山形や秋田でも線状降水帯発生して、土砂崩れや河川の氾濫が起きております。
 その地域の皆さんには、とにもかくもにも身の安全を最優先にお願いしたく思います。
 当地佐倉も相変わらずの猛暑日で、境内で作業をしてくれている大崎石材店さんには、暑さ対策をして頂きながら今日も工事安全をありがとうございます。
 午前中に地鎮祭がありまして、その1回の奉仕で白衣と襦袢はびしょ濡れ。帰社後に直ぐ脱いで各部を冷やしました。
 その後に銀行へ行く予定があったので、神社から薬師坂を通って向かったのです。
 薬師坂はその名の通り江戸時代迄は薬師堂が有り、現在の大神輿の一部をそのお堂で作成した記録があります。
 現在はお堂は無く、薬師如来像は近くの周徳院さんに安置されているんですよ。
 この薬師坂、結構な急勾配で上りだと自動車のエンジンもいい音を鳴らすくらい。
 大神輿は坂上での休憩の後に、慎重を期しながら坂を下り、周徳院方面に向かいます。
 坂の上は木や竹が覆い被さっており、真夏でも涼しい風が抜ける薬師坂。ふと足元を見るとカブト虫の雄がじっとしておりました。
 このままでは踏まれてしまうと、角に手を伸ばすと、なかなかの力で嫌がります。
 それをどうにか宥めるように「踏まれちゃうから幹につかまりな」と言葉を掛けて、茂みに移しました。
 神社の周りは宅地化されていますが、それでも竹藪や雑木林が点在しており、毎日のように鳴く鶯の声を聞き、季節の昆虫をよく目にする事が出来ます。
 そう言えば、先週だったかな、薬師坂の道の縁で蠢くモノを見つけたんです。
 なんと沢蟹。切通しのような道なので両脇の斜面から水が絞れている事も有り、そこで暮らしているのでしょう。
 佐倉は別名「坂の街」。自動車社会の現在では移動しづらいですが、歴史を自然を感じるには程良いところなのです。
 
祇園祭後祭の帰路にて [令和6年7月24日]

「北観音山」

「浄妙山」

「殿の大船鉾」
 今日も暑かったですね。皆さんにはお身体に変わりはないですか?以前の七峯にも描いたと思いますが、寝ている間にも熱中症や脱水症状に陥りやすいので、コップ一杯のお水、とても大事ですよ。
 宮司と禰宜画伯、ただいま品川から成田エクスプレス47号に乗車しまして、我が佐倉に戻っております。
 今日7月24日は京都八坂神社の祇園祭後祭の山鉾巡行の日。昨日に上洛をしてから千葉の友人夫婦と合流して、後祭宵山を堪能して、今日は京都市役所前の御池通りで山鉾巡行を拝観して参りました。
 八坂神社の祇園祭は7月という一ヶ月という長い時間を掛けて行われますが、前祭の今月17日の山鉾巡行の後に八坂さんから御神輿が四条の御旅所にお出ましになり、今日の後祭山鉾巡行の後に御神輿が氏子町を渡御して、八坂神社に還御されます。
 兎に角にも大勢の方々が沿道で拝観をするお祭りですので、関係当局各位には、お疲れ様ですの一言しかありません。
 ただでさえ人が多い所に、インバウンドという信仰心も何もないのがぎょーさん京都に来ておりますので、まあ邪魔な事で重ねて邪魔な事。
 こう書きますすと「差別だー」とか、「理解がない」とか諸々言われるのはもっと現実に理解がない事でして、まず持ってインバウンドの多くが神社やお寺に対しては敬意のカケラもありません。
 これは普段お宮にいても垣間見る事が出来まして、ふらっと境内に入って来て、適当にぷらぷらして出ていく。正直なところ邪魔なんです。
 宗教観はそれぞれなのは当たり前ですが、日本人の多くは海外に行ったとしても、その地の礼拝施設に立ち入った際には少なからずとも一度は首を垂れる。それがあの方々の多くが出来ないのですよ。
 まあ、このままだと感情的に書く事になりますからこの辺としますが、麻賀多神社にもインバウンド対応のご案内という商売の話がたくさん来ます。
 今のところ、全てお断りしておりまして、もっと前向きにとか余計なお世話しかありません。
 いずれは特別参拝的な事も考えてはおりますが、それなり以上の御初穂料という名のものは納めて頂きます。
 そろそろ佐倉が近づいて来ました。佐倉駅を降りましたから草鞋脱ぎをしまして、麻賀多様の下に帰りましょう。
 
今日もこまめな水分補給を [令和6年7月23日]

「朝から空が高いです」
 アメリカの大統領選挙、この11月に投開票となりますが、現職のバイデン大統領が高齢などを理由に撤退の意向を示し、現副大統領のハリス氏を後継としました。
 実際には来月に行われる米民主党大会で候補者指名となりますが、もし大統領に当選したら、米国初の女性大統領でアジア系としても初となります。
 対する米共和党は既にトランプ前大統領を候補者と決定しており、実質この2人のどちらかが次期大統領になる訳で、我が国としても目が離せませんね。
 今日も朝からお日様が元気な佐倉です。朝拝で御殿に上がる際、お空を見上げると雲ひとつない晴天。気分も晴れますが、暑くなりそうだと判る瞬間でもあります。
 気象庁の発表によると、今日は40都道府県に熱中症警戒アラートが発令されまして、注意喚起をしております。
 ほぼ日本全国で猛暑となりそうな感じでは有るのですが、警戒アラートが発令されていない7つってどこ?と。
 都と道と府が入っているので、この段階で6つの県と一つと府の可能性があります。
 京都府と大阪府に警戒アラートが発令されていれば、7つの県に発令されていない事に。
 確率論の様な話になりましたか、いずれにしても不要な外出を避けてこまめな水分補給をしましょうね。ちゃんとやってね!!
 今日の産経新聞の社会面、水分補給について気になる記事が載っていましたのでご紹介しますね。
 それは小中学生の水分補給の仕方についての記事で、夏は元より春が見落とされがちという内容でした。
 今日の七峯もそうですが、夏はとにかく気をつけましょう!!と注意喚起が沢山されますが、全体的に気温が高くなっている昨今、春に脱水症状を起こすケースが増えています。
 新潟大と早稲田大の研究グループが児童・生徒へ行った調査。起床直後の尿に含まれる成分を調べるというものですが、成分濃度の高い歌いを示したそうです。
 これは、体内から排出される水分が少ない事を表しており、結果として水分不足が疑われる状態なんですって。子供がこうですから、高齢者の方々はなおさらですね。
 ただ、寝る前の過度な水分補給は、夜中にトイレに行きたくなるなど、それを避ける為にあえて水ものを取らない方もいます。
 ただ、寝ている間にも体内の水分は汗などでどんどん失われており、それが就寝時の熱中症や脱水症の発症を促します。
 なかなかに良い塩梅とは行かないのが世の常ではありますが、命あっての物種。トイレに行くのをめ面倒さがらずに、就寝前のコップ一杯のお水をどうぞ。
そして、今日もご安全にましょう。
 
第46回香取神社連合会総会 [令和6年7月22日]

「式年祭のご案内も」

「楼門は塗り替え工事中」

「これが鷁首です」
 東海道新幹線が豊橋と三河安城間で起きた保線車両の事故で、浜松と名古屋間で朝から止っております。
 多くの学校が夏休みに入っている中、ご家族での旅行などで利用する方も多いことでしょう。
 復旧には夕方まで掛かるとされ、現在動いているのも一部のひかり号とこだま号のみで、のぞみ号はほぼ運休。
 思い出されるのは平成5年、大学3年生の夏の事。神宮実習のために東海道新幹線で東京から名古屋へ向かうはずでした。
 その時も今回と同じように保線車両が脱線して、静岡から豊橋間が不通になってしまいました。
 人が溢れる東京駅の新幹線ホーム。どうにか静岡までひかり号で行き、降り立つホームも人で溢れかえり、言った何か有ればパニック状態になりそうでした。
 ここからがもっと酷くて、静岡から豊橋まで各駅停車デイどうしたのですが、なんと3両編成。それも増発無し。
 車内がどのような状態になっていたかは想像に難くありませんで、過呼吸寸前の方もいたように思います。
 現在建設中のリニア中央新幹線。また北陸新幹線の敦賀以降の延伸計画は、東海道新幹線のバイパス的役割も果たします。
 二言目には「税金が〜」と言う方もおりますが、何にでもスペアは大切でしてね。
 さて、今日の宮司は香取神宮へ公務出張でした。この暑さですが、背広にネクタイ。当然の事ながら背中に汗が伝わるのを感じます。
 香取神宮の御分社の集まりである香取神社連合会。その第46回総会でして、総会前には正式参拝があるので、服装もそれなりになるのです。
 でもって、宮司は同会の監査監事を仰せつかっておりまして、お役目としては「諸帳簿等監査をした結果、適正に処理されておりました」という監査報告です。
 お陰様で使えることなく、よどみない監査報告が出来ました・笑
 香取神宮は令和8年4月に、12年に一度の式年神幸祭を齋行します。
 その奉賛会役員人事も議案に上がり、奉賛会長には元首相の麻生太郎氏。副会長には千葉県知事の熊谷俊人氏が選出されました。
 宮司は理事職を拝命致しまして、さて何をすればという話なのですが、いずれご説明があることでしょう。
 記念事業としては本殿・拝殿・楼門の塗り替え、宝物館と祈祷者待合所の改修、バリアフリー化工事、防災設備の更新等々で、総予算は12億円。うち自己資金は8億円。
 現在事業を進めている麻賀多神社新社務所建設は総事業費で2億7千万円でして、自己資金は1億3千万円。規模が違いますが、お互い頑張って集めましょう!!
 総会会場の神徳館のエントランスには、式年神幸祭で御神輿が乗船される御座船の舳先に付けられる鷁(げき)の頭が飾られています。
 鷁とは想像上の鳥とされ、大空を飛び回り巧みに水に潜る事が出来るそうです。
 なので風波に良く耐える事から、水難除けとしてその首、鷁首を船の舳先に付けたとされ、御座船や船での管弦演奏の際に見ることが出来ます。
 その鷁首ですが、以前は現在改修工事中の宝物館入り口に飾られていました。
 約30年近く前の話になりますが、禰宜画伯が香取神宮で巫女の奉仕をしていた際に鷁の嘴で頭を突かれていたそうです。
 正確に言えば、入り口の掃除をしていて、頭を上げるといつも鷁の嘴が当ったと。
 禰宜画伯曰く、鷁はお友達だそうで、あの感覚が懐かしいとも、痛かったとも話しております。
 
馬橋の獅子舞 [令和6年7月21日]

「先ずは御神酒を」

「猿獅子と区長さん」

「剣の舞」

「舞終えた大獅子と」
 猛暑が日本列島を覆っておりますが、全国高等学校野球選手権大会、俗に言う「夏の甲子園」の地方予選が各地で開催されております。
 当地千葉県は今日でベスト8が出揃い、その中には智勇権禰宜の母校で有る東京学館高校(酒々井町伊篠)も。
 元々野球好きの智勇権禰宜、そりゃ気分も上がるってもんです。
 秋田では「金の草鞋」こと金足農業高校が6年振り7回目の甲子園行きを決め、今回も金農旋風が見られるか楽しみですね。
 兎に角、この暑さです。色々な暑さ対策をしているとは言え、命あっての物種。
 球児は勿論、応援団や吹奏楽、関係者の皆さんもお身体には充分お気を付け下さい。
 昨日の事になりますが、兼務である酒々井町馬橋の香取神社で夏祭の奉仕を致しました。
 本来は7月15日ですが、現在は15日以降の日曜日に齋行しております。
 このお祭りでは獅子舞が舞われ、3匹の獅子と2匹の猿が境内を縦横無尽に飛び回ります。
 祭典は午後5時半からで、獅子舞はその後の午後6時から。一般のお祭りと比べると遅い感じましますよね。
 以前は午後3時から祭典を行い、午後4時から獅子舞だったのですが、この暑さ。流行病前から現在の時間に変更されております。
 獅子舞の途中には「うたぶし」という歌が唄われ、神社とお寺、そして区長宅でそれぞれ違うので、下記にご披露しますね。

香取神社
「ちはやふる 神の鳥居を通るとき
 忌もけがれも 地に伏しにけり」

相持院
「香の煙は 糸細けれど
 天に昇りて 白雲となる」

区長宅
「名主様は 家風の冥がな人であり
 百万石をご支配なさる」

 いずれもその場所にあった歌詞となっていて、目出度さと繁栄を願っているのが判ります。
 午後6時から始まった獅子舞は、途中に休憩を挟みつつ、午後9時に剣の舞と散らし舞をもって仕舞いとなります。
 約300年間に始まったとされる馬橋の獅子舞ですが、中断の時期もありながら昭和43年に復活。現在に至ります。
 祭典と獅子舞の齋行には多くの方の力添えが必要です。皆さんありがとうございます。
 そこには佐倉警察署酒々井交番の巡査さんも巡回してくれまして、実は戦前まで剣の舞は真剣を使用しており、その警備の名残でもあるんです。
 馬橋は麻賀多神社の御神酒醸造元の飯沼本家が有りますので、直会の御神酒は勿論飯沼本家「甲子正宗」。
 菰樽の鏡割りでは区長・氏子総代に宮司も加わり、賑々しく小槌を振り下ろしました。
 このお祭りが一年で一番、甲子正宗を吞む時間なんですねぇ。
美味しかった(*^_^*)
 
抜根工事完了です [令和6年7月20日]

「広いですねぇ」
 暑いです。いや、そう書かなくても充分に暑いのは皆さんご存じ、体感をされていると思われますが、やはり暑いです。
 午前10時より寺崎北地区にてクリニックの地鎮祭を奉仕しましたが、帰社して鏡を見ると顔が真っ赤。危なく熱中症になるところでした。
 水分を確り取っていても、ちゃんと汗をかいても身体から熱が発散されなければ熱中症の危険性があります。
 スマートフォンには熱中症予防として、屋外での活動自粛が流れてきますが、世の中そうも行かない人もいるわけで、四股の付け根を冷やすなどしましょうね。
 そんな暑さが続いておりますが、新社務所建設地の抜根作業と旧神輿倉の解体作業が完了しました。
 先ずは作業に当ってくれた職人さん方、安全第一で工事を行なって頂きありがとうございます!!
 今の解体って、何でもかんでもただ壊すのではなく、粉塵が舞わないような対策や廃材の分別など、かなり手間と暇が掛かります。
 それでも黙黙と作業をしてくれ、やはりちゃんと休憩も取って、手を抜くことなく。
 抜根作業では去年伐採した木の根がかなり深くまで伸びており、場所によっては現社務所の下まで有ったそうです。
 流石にそれを抜くと社務所が倒壊してしまうので、良いところで根切りを。
 ただ、その根の中に水道管が食い込んでいて、ユンボで根を掘る際に管まで!?一時神社の水道が止ったのはここだけの話です・笑
 当社の境内は約1000坪ほど有るのですが、まっさらになった建設地を見ると、「こんなに広かったんだ」と職員一同驚きました。
 本殿の場所がこのあたりでは一番高いので、宮司宅前から見ると本殿が一層高く見えますね。
 今月29日には新社務所兼文化財収蔵庫新築工事地鎮祭を齋行します。
 これからも工事の安全に務めて参りますので、皆さんにもお力添えとご協力をお願い致します。
 
保護司の再任 [令和6年7月19日]

「宮司の髪が長い時」
 来週からでしたでしょうか、パリで夏季五輪が始まりますね。テレビなどでもパリ五輪を取り上げる機会が増えて来ました。
 3年前の東京五輪は流行病蔓延で一年遅れでしたから、なんだかあっという間にオリンピックが来ちゃった気がします。
 日本体操女子の五輪代表で何かしらの事件があったようです。これ以上は取り上げませんが、他の選手に動揺が広がらない事を願います。
 昨日の話になりますが、東海と関東甲信で梅雨が明けました。昨年より一日早い梅雨明けですが、梅雨入りが遅かった分、短い梅雨でした。
 佐倉は梅雨明け直前に纏まった雨でした。関東の水瓶である群馬県や栃木県のダムは満水でしょうか。
 この先も猛暑が続くようですし、傘マークも見えないので、いつもよりも水を大切にしたいですね。
 宮司が仰せつかっている役職の一つに保護司があります。非常勤の国家公務員扱いで、法務大臣所管になります。
 保護司とは犯罪を犯した人達の更生を主な役目として、仮出所や保護観察処分の対象者に定期的に面接を行ない、生活面や就職、学生の場合は学校生活や友達関係について相談やアドバイスをします。
 一期2年の任期で、75歳の定年まで再任を妨げない事になっております。
 ただし、任期中に刑罰を受けると再任が出来ない事もあり、また刑罰によってはそく退任のケースも。
 己の身を律するにも、大切な役目なのかもしれません・笑
 宮司は40歳で青年会議所を卒業してから、県内の先輩神職さんの勧めで保護司となりました。
 なにせ法務大臣所管で、刑罰に該当する対象者が相手の役目なので、自身の身辺調査も有ったようです。
 そこから今回で5回目かな再任辞令を頂きまして、辞令の法務大臣名は小泉龍司さんです。
 因みに初任の辞令交付大臣名は谷垣禎一さん。今は政界を引退していらっしゃいますが、時代の流れを感じます。
 保護司は都道府県の保護観察所と地域の保護司会に所属することになっており。宮司は千葉保護観察所並びに佐倉地区保護司会の所属です。
 佐倉地区保護司会は佐倉市・四街道市・酒々井町の保護司が所属し、法定定員は37名。
 しかし乍ら、現任は33名で充足率は89.2パーセントで定員割れの状態です。
 全国を見ても定員割れが常態化しており高齢化も進んでいて、保護司制度そのものも見直しの時期となっております。
 保護司の平均年齢は65.5歳。現在、宮司は51歳ですので、佐倉地区保護司会でも一番若いほう。これも約10年間ずっとです。
 保護司についてちょっとでも興味の有る方、是非下記のHPを覗いてみて下さい。
 人と人の繋がりが希薄な時代。他人の更生なんてとは思わず、社会を構成する一人としてご一緒に活動しませんか。

保護司と保護司組織(法務省)
https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo04-02.html
 
いざという時の心構えに [令和6年7月18日]

「確りと応急処置が」

「暑い中ありがとうございます」
 昨夕、京都より無事に帰倉しまして、その直前にヤマニ味噌さんの看板を期待したのですが、やはり日が暮れて見えませんでした。
 今回の上洛は八坂神社祇園祭の先祭山鉾巡行の拝観が主たる目的で、また大勢の観客をどのようにさばいているのか、人流の動きも見てきました。
 山鉾巡行は先祭と後祭の2回、それぞれ別の氏子町で行なわれ、先祭を拝観するのは初めてでした。
 因みに先祭の山鉾巡行は7月17日で、長刀鉾を先頭に殿の船鉾まで23の鉾と山が巡行します。
 後祭は同月24日に行なわれ、先頭は橋弁慶山で殿は大船鉾で、11の鉾と山が巡行します。
 今回の先祭山鉾巡行では、9番の鶏鉾が巡行意中に車輪が破損そるというトラブルが発生。
 また、16番の蟷螂山では飾り物でからくりのカマキリの左腕が取れるというハプニングが起こりました。
 蟷螂山は巡行には支障はありませんでしたが、鶏鉾は巡行を断念し10番以降の山鉾町に道を譲り、車輪を応急処置した上でバックで帰町しました。
 町内の方々には、残念という思いを通り越した物があったと拝察します。無念としか言いようがありませんよね。
 ただ、すぐさま安全確保に動き、事態を把握した上で後続の山鉾町に道を譲る。こういった動きが出来たのは、普段から町内の方々に連携がちゃんと出来ている証し。
 いざという時に感情に流されない冷静な判断、そして行動をすることの大切さを見た気がしました。
 今日の麻賀多神社の境内には、機械で石を切る音が響いております。
 当社の石工をお願いしている大崎石材店の大崎進一社長自ら、工事に当ってくれております。
 工事の場所は参道中段を上がったところで、敷石の何枚かを一旦剥がすのです。
 何のためにと言いますと、新社務所建設に合せて境内に防災井戸を掘る計画があります。
 その井戸から組み上げた水を、現在水道水を使用している手水舎に引き込むもので、参道下に配管を通すための工事です。
 新社務所は災害時に一部を避難所として開放する設計になっており、防災井戸もその一環です。
 普段は電気で水を汲み上げ、停電時には蓄電池、若しくは発電機を使う事も想定しているんですよ。この構想は新社務所の設計初期から持っていました。
 その理由としては、神社の鎮座している場所は概ね地盤が良い。それは当社も漏れないところでして、地盤調査をした結果は良好でした。
 防災井戸が防災井戸の役目を長く果たさないに越したことは有りませんが、いざという時に備えてなければ何も出来ない。
 元日に発災した能登半島地震支援では、未だに水の出ない地域もありますし、使っていない井戸を再利用した例も沢山有ります。
 まだまだ先の話になりますが、境内で飯盒を使ったご飯炊きもしてみたい。
 防災訓練という堅苦しい感じではなくて、いつかへの心構えを自然に醸成するような活動が、神社で出来ればと思います。