七峯の丘から

肴町竹生島龍神山車修理完了 [令和6年10月5日]

「立派に修理完了」

「式後に」

「記念品」
 只今午後6時を回りました。七峯を書く時間にしては、いつもより遅めですね。
 今日は大安の土曜日。それも御例祭前という日程なので御祈祷や神社行事が続きまして、先程日計が済んで、職員一同やっと一息ついたところです。
 祈祷番は智勇権禰宜で、良く動いてくれました。途中雨が降ったので、祈祷社の誘導など気を使ったと思います。
 宮司は兼務の大蛇町麻賀多神社例祭を始めとして外祭が3件。これも分単位だったので、おじさん疲れました・笑
 その2件目が氏子町の肴町が所有する江戸型山車「竹生島龍神山車」の修理完成奉告祭です。
 朝から雨予報でしたが、この時はほぼ降られることも無く、時間通りに祭典が始まりました。
 竹生島龍神山車は江戸山王祭、日枝神社のお祭りで曳き廻されていたものを、明治12年(1879)に肴町が購入。
 人形の竹生島龍神は人形師の横山朝之(よこやまともゆき)が作成し、面(おもて)は出目洞水(でめとうすい)が打った「黒髭」をつけます。
 麻賀多神社御例祭の度に組み立てられて曳き廻しを行なっていましたが、昭和11年(1936)を最後にその姿を見ることが出来ず、部材も防空壕に使われたり、倉庫や天井裏に仕舞われ、所在が判らなくなっておりました。
 近年、氏子町の上町や二番町が自己資金と補助金を活用した山車復元を行ない、肴町でもその機運が醸成されつつあったのです。
 しかし、言わずと知れた少子高齢化の波は肴町にも押し寄せ、寄附集めにもひとかたならぬご苦労があったようです。
 ただ、流行病流行により文化財補修の補助金申請が激減。その間を縫って肴町が申請したことにより予想を上回る実績を頂く事が出来ました。
 それから3年。一気に事態は進んで今日のお披露目。取り仕切った高橋利式肴町祭礼委員長のひとかたならぬご努力、それを支えたご家族や肴町若衆の和が結実した瞬間でもありました。
 実は、本日山車の上に乗せた竹生島龍神人形はオリジナルではありません。損傷激しく、レプリカをとなりましたが、それも町内の方々がオリジナルそっくりに自作したんですよ!!
 現在、東京京橋にあるBAGーBrilliaArtGalleryーでは、メディアアーティストで筑波大学准教授の落合陽一さんが手がけた「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル鰻ドラゴン」が開催されております。
 オリジナルの能装束はそのメイン作品の装束として貸し出されており、約130年振りに里帰りをしたんですね。
 開催はこの27日迄なので、作品を見た方々が当社と佐倉に関心を持ってくれたら良いな。
 明日は麻賀多神社大神輿が、一時保管をお願いしている岩渕薬品物流センター(四街道市鷹の台)から戻ってきます。
 さあ、いろいろな物が忙しなくなってきた。今夜ももうひと頑張りやってみよう!!

※ 画像の真ん中、式典後に宮司と西田三十五佐倉市長、そして小川勝寛佐倉市観光協会長です。

落合陽一個展「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン /
Divine Duality: Sushi, Null, and the Eel Dragon in Edo's Cyclical Time and Space」
https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/22.html