七峯の丘から

同時進行で幣束折り [令和7年9月17日]

「上達しましたね」
 秋雨前線が日本海側から新潟、東北南部にかかってまた線状降水帯が発生しそうです。当該地区にお住まいの皆さん、どうぞお気をつけ下さいね。
 地域的に稲刈りが行われていると思われます。稲は刈り入れ前に雨に濡れると倒伏したり、刈り取っても乾燥に時間が掛かりその際に米が割れてしまう恐れも。
 今年の厳しい環境の下に、一年間一生懸命に育てたお米。そちらも無事であって貰いたい。東北の美味しいお米が多くの方に届きますように。
 来月の御例祭の準備、そして新社務所の仮竣工を目の前に奉賛会事業も大詰めとなりまして、気ばかりせり始めている宮司です。
 やる事が多いのは有り難いのですが、夏バテが抜けきれていないのか、それともよる年波のせいか体力がいまいち回復をしておりません。
 それは呑み過ぎだからと言われそうですが、流行病以降はオササの量も随分と少なくなり、朝御飯が美味しい生活。それであれば健康なはずなんだけどなぁ自問自答をしてあります・笑
 さて、そんな焦りもありつつですが、御例祭の準備と同時進行で11月末から頒布を始める年神様の幣束の奉製作業も行っております。
 幣束は神様の依代(よりしろ)で神棚や台所の荒神様、またお庭にお祀りされているお稲荷様に納められ、場所によって月は違いますが年に一度の程度で交換をします。
 生活環境の変化で、神棚や荒神様をお祀りする家庭が年々少なくなっていますが、形式に拘らずに先ずは神様と一緒に生活する所から始めてみても良いと思いますよ。
 年神様に準備する幣束は約4500体。当然ながら一体一体手で折っていきますので、時間と手間がかなり掛かります。
 長い時間その作業に携わっていると、大体の感覚で良い折り目と角度が付けられますが、新人の巫女さんにはかなり難しい作業でして、最初はどなたかが失敗したものを使って練習。
 数をこなすのではなく、数を重ねて行くごとに綺麗な幣束へと仕上がっていくのです。ちょっと長めの道のりですね。
 今年は少し遅れ気味ですが、宮司に就任した25年前は11月の半ばに夜鍋で奉製していたので、今のところは時間的余裕はありますね。
 その余裕を保ちつつ、これから迎える御例祭と七五三詣の季節をしっかりと奉仕して年末年始に進みたいと思います。
 
秋祭り事前特集撮影 [令和7年9月16日]

「撮影準備中」」
 宮司は株投資なるものをしてはおりませんが、石破総理辞任表明よりこの方、株価が上がっておりまして、今日に至っては日経平均株価が史上初の45,000円を突破したそうですね。
 色んな理由は有るのでしょうけれど、下がるより上がった方が良いわけで、市場からも退場宣告がなされたという感じかな。
 株をされている皆さんは儲かっておりますか?空売りで損などしていませんか?と見知ったようなことを書いたところで本題に参ります。
 地元佐倉を本拠地として千葉県内にネットワークを広げているケーブルネット296。製椎名称は株式会社広域高速ネット296でして、佐倉市内と横断している国道296号線から命名をされた会社です。
 ケーブルテレビ事業を通じて地元密着の話題を提供。各コンテンツも充実しており、宮司宅も加入をしております。
 10月の御例祭を前に、毎年この時期には境内で秋祭り事前特集の撮影が行なわれ、佐倉の秋祭り実行委員会の山口勝廣会長がインタビューを受けているんですよ。
 宮司はその様子を見ながら「会長、緊張しているな」とか、職員と話しているのですが、今回は久し振りにお声が掛かりまして、山口会長の前に撮影を行ないました。
 その内容とは、現在建設を進めている新社務所についてで、建設に至った経緯や建物の特徴、そして竣工後の活用などの質問に答えさせて頂きました。
 ものの数分のことなので、簡単な打ち合わせの後に直ぐに撮影に入りまして、約8分でクランクアップ。
 その後は社務所にて新社務所建設奉賛会の打ち合わせがあり、岩渕琢磨奉賛会長と大詰めになった奉賛事業の情報交換を致しました。
 多分その間に山口会長の撮影が行なわれていたものと思われ、奉賛会打ち合わせ終了時には撮影隊も撤収していました。
 今回撮影したものは今月29日午後8時から放映の296ニュースの後半、特集枠として流れますので、296に加入の方はどうぞお楽しみに。
 因みに御例祭の中日、10月11日夕刻には佐倉新町通り(城下町通り)を中心に、296で生中継がされます。
 その際には昨年とお案じく大神輿が安置されている御旅所において、宮司がお祭りと大神輿の説明をする事になっております。
 毎年のことなのですが、この段階で数社の御例祭を奉仕しているので、御神酒も入っている宮司。
 これから生中継だというのに、御神酒を勧める悪い氏子さんの口車に今年こそ立ち向かおうと、無理ながら今は思っております。

・ケーブルネット296
https://www.catv296.co.jp/
 
弥勒の八幡様例祭 [令和7年9月15日]

「御神輿の御霊入れも斎行」

「お蕎麦って美味しいよね」
 三連休の仕舞い日。皆さんはどちらかへお出掛けになりましたか?
 高速道路は軒並みに混雑しているようで、運転手の皆さんはお疲れでしょうが、どうぞご無事に家路へお着き下さいね。
 夕方頃でしょうか宮司のスマートフォンには、東海道新幹線が山陽新幹線内での大雨の影響により遅れが出ているとの表示がありました。
 新幹線の駅で下車する方は良いとして、そこから乗り換えなど時間に追われている方も多いと思います。
 ましてやローカル線ともなると運転本数も少なくなりますので、ヤキモキしますよね。こちらもご無事にお戻りを頂きたく思います。
 この連休中、佐倉は比較的お天気に恵まれまれ、神社にお参りの方も多くいらっしゃいました。
 祈祷番と巫女さんの陣頭指揮を執った智勇権禰宜はお疲れ様でして、夕餉のおかずは大好物の秋刀魚の塩焼きだそうです。ご褒美だね・微笑
 日本各地を見ると今週末、特に今日15日を挟んでお祭りが斎行された地域が多かったみたいですね。
 千葉県内でも館山のやわたんまち、勝浦大漁祭り、上総十三社祭りなどなど、時系列は気にしないで頂きたいですが、この他にも秋の御例祭が沢山齋行されました。
 宮司の所管社でも、弥勒町八幡神社が昨日14日が御例祭。午後3時から大祭式を齋行し、続いて御神輿に御霊入れを致しました。
 弥勒の八幡様はここで祭典が仕舞いませんで、境外社の子安神社と道祖神社でも祝詞奏上と玉串奉奠を行ないます。
 直ぐ近くですので徒歩で移動するのですが、例年は西日がキツく汗だくになるところ、昨日は薄曇りだったので「これはいいや!!」と出発したところ、気温はそれほどでもないのに湿度が高いために参列者一同が大汗をかくことになるとは。
 直会は近くの川瀬屋さんの涼しい座敷で行なわれ、弥勒らしい賑やかな時間を過ごさせて頂きました。
 因みに今日15日は御神輿渡御と縁日が行なわれ、弥勒のお囃子連中の演奏も相まって、昨日の直会よりも賑やかだったのではないかと思います。
 さて、八幡神社の御例祭は9月15日に行なわれるところが多いってご存じですか?
 これは八幡神社の御本社である大分の宇佐神宮の仲秋祭(例祭相当)が本暦(旧暦)の8月15日に行なわれていたことによります。
 宇佐神宮では10月6日(現在はスポーツの日を挟んだ3日間)に仲秋祭を行なっていますが、第一の御分社である京都の石清水八幡宮は9月15日が例祭日になります。
 本暦8月15日は十五夜の満月でして、この日に放生会(ほうじょうえ)という儀式を行なったのが仲秋祭の始り。
 明治5年に改暦が行なわれ、本暦8月15日を一ヶ月遅らせて9月15日にしたという訳なんです。
 しかし乍ら、10月に仲秋祭とはという疑問が残るわけですが、それは月の運行を基準とした本暦をそのまま太陽の運行を基準とした新暦に合せると十五夜は9月下旬から10月に入って来るからなんです。
 明治政府は例祭日が毎年変わることを是としなかったので、八幡神社の多くが9月15日を例祭日として固定しました。
 ところがですねぇ、気骨な神社も有りまして、その1社が市原市八幡宿に鎮座する飯香岡八幡宮。
 こちらは3月15日が春季例祭で、対となる秋季例祭はなんと本暦8月15日に定められており、今年は10月6日が例祭日となります。
 ここ数年、宮司が献幣使として参向をしておりますが、今年は麻賀多神社の例祭日前4日にあたり時間調整がまあ大変・笑
 平澤宮司さんは「良いの準備してあるから電車で来なよ」と言ってくれておりますが、言の葉に甘えますと佐倉に戻ってから仕事にならない。
 かと言って、折角のお誘いを無碍にするのも失礼だし、さてどうしよう・・・苦笑
 もう少しよく考えてからお返事をすることに致しまして、今日も七峯をお読み頂きありがとうございました。
 明日からも気持ち良く頑張りましょうね。その為にも軽く晩酌開始!!
 
今日は宮小路と上町 [令和7年9月14日]


 蒸し暑さが戻ってきました。戻ってきたというか、より湿度が上がっているようで、宮司宅の除湿器が直ぐに満水になっております。
 昨日始まった世界陸上東京大会。国立競技場をメイン会場に、世界のトップアスリートが集結しましたね。
 先週の月曜日、翌日の伊勢出張前に品川に宿泊をしたのですが、ホテルのロビー階にはどう見ても一般観光客ではない風貌の外人さんの姿がありました。
 多分あの方達も世界陸上に出場する選手だったのではと思いつつ、海外の有名陸上選手はベンジョンソンあたりで時代が止まっている宮司としては、若しかしたらかなり有名な方だったのではとも・笑
 この蒸し暑く熱中症アラートが発令されている東京での開催。選手の皆さん、兎に角頑張って下さい。
 そうそう、昨日の午後2時くらいの地上波のテレビは面白い現象があったんですよ。
 それはフジテレビ以外、全てスポーツ関係が放送されていたんです。
 NHN-Gはカーリング女子、Eテレは国民スポーツ大会競泳、日テレは巨人阪神戦、TBSは世界バレー男子、テレ朝は日本女子ゴルフ選手権、締めのテレ東はウイニング競馬と。
 全て生中継なのも良かったですし、よくみる方々が雛壇に座って何となく盛り上げている番組を見るよりよっぽど面白かったです。
 因みに、何故その時間に宮司がテレビを見たのかというと、洗濯物をたたんでいるときのBGMがわりと言うわけです。
 それはさておき今日は日曜日の大安日で、尚且つ戌の日ときたもんですから、朝一番から御祈祷の予約が沢山入っており、祈祷番の智勇権禰宜は文字通り額に汗してのご奉仕をしております。
 宮司は午前中に帰幽十年祭と地鎮祭の奉仕があり、これまた汗でびっしょりになりながら帰社しました。
 社用車を止めて、駐車場の隣りにある宮小路の神酒所倉、そしてその奥の上町の神酒所倉の作業を暫し観覧。
 来月の御例祭まで一ヶ月を切り、各氏子町内も本格的な準備に入りつつあります。
 宮小路の準備風景は七峯でも度々お伝えしているとおり、かなり早い時期から行なわれていて、ここ数週間の週末は御神酒所本体ではなく、神酒所倉の修繕と改築がメイン作業。
 既に役員さん方は、宮小路工務店という名がピッタリといった感じで、今日は屋根を塗っておりました。
 上町は神酒所倉での作業は始まったばかりですが、別の場所に格納している山車に関しては8月から仮組みを始めており、御神酒所と山車の2台持ちならではのスケジュール管理となっております。
 来週あたりは同じく境内北西に倉のある並木町と横町も動きが有ると思われ、特に並木町は今年から御神酒所に舵棒を付けたので、その具合を見ることもあるでしょう。
 さてと、宮司はこれから、兼務である弥勒町八幡神社の御例祭に出向して参ります。
 午後3時からの祭典と、他の兼務社よりも遅めのスタートですが、御例祭後に境外社2社も祭典を行うので、移動中の西日が眩しく暑いのです。
 そして何よりもして、直会がとても長いのが弥勒町例祭の特徴。胃健薬を服用して準備万端で行って来ます!!
 
千本鳥居お目見え [令和7年9月13日]

「朱の色も濃くなります」

「珠洲の皆さん、頑張れ!!」
 毎日暑いですねと書いていたのが懐かしいくらいに、今日も天気が落ち着かない系の書き出しが多くなった七峯です。
 今日の宮司は午前中に面談と打ち合わせが入っており、初々しい神職の卵さんを見るに30年前の自分ってどんな感じだったのかと。
 午後からは居宅の売却に伴う神棚の昇神祭を奉仕がありまして、施主さんの丁寧なお気持ちが通じてきました。
 不動産会社と通じて中古物件の売買をするときは、自宅内の神棚や敷地の氏神様を撤去するのが前提になっております。
 今日はその際の祭典なのですが、施主によっては神棚などを廃棄処分として他の荷物と一緒に業者へ丸投げといった事案もあり、悲しいかな業者が相談に来ることも。
 祭典も終了して神棚を下ろして車へ積んで帰社しますが、現地はバケツをひっくり返したような大雨だったのに、移動で10分かからない神社付近は雨降りの痕跡が見られませんでした。
 なので、今日も積乱雲があっちこっちに遊び回っているのでしょう。
 そうそう、今日は石川県珠洲市鎮座の須須神社で例大祭が齋行され、高さ16メートルの日本一大きなキリコが4本出されています。
 能登半島地震の影響で、昨年はキリコは展示のみでしたが、今年は2年振りに御神輿渡御とキリコ巡行が行なわれます。
 一日も早くお伺いをしたいのですが、9月中旬は当社の兼務社でも例大祭があるので、モニターを通しての応援。それでも気持ちは繋がっていると思います。
 工事が進んでいる新社務所は今月末の仮竣工を控えて、今日も大勢の職人さん達が作業に勤しんでくれています。
 ここ2,3日で目につくようになったのが、社殿と新社務所の間に設置する「千本鳥居」です。
 実際には1000本有るのではなく、多くの鳥居が立ち並んでいる姿を総称して千本鳥居と言うんですよ。
 因みに伏見稲荷大社の千本鳥居は、その数1000本ではきかないそうで、それ以上だと同社の神職さんに聞いた覚えがあります。
 今回設置する千本鳥居は、一般的な鳥居を少しデフォルメした設計となっておりまして、手前側数本は新社務所の玄関から社殿への庇を支える柱の役目も担っているんですよ。
 覚えている方も多いと思いますが、境内北西には若宮稲荷神社が鎮座しておりましたね。
 今現在は工事の関係で本殿の東側に仮鎮座をしていますが、来年3月の本竣工に間に合わせるように、元の鎮座地に正遷座をする事になっております。
 なので全てが竣工のあかつきには、麻賀多神社でも千本鳥居をくぐってお稲荷様のお参りが出来るようになるんですよ。
 フォトスポットにもなるかもしれませんが、お稲荷様へのお参りを心清らかに出来るよう、ご案内もして参ります。
 
境内掃除30分で切り上げ [令和7年9月12日]

「切り上げますか」

「午後からはお祓い奉製」
 昨日、都心や横浜で大雨を降らせた雨雲。レーダーでは落雷マークで地図がびっしりと埋め尽くされており、その場にいた方はさぞや肝を冷やしたことと思います。
 大雨と落雷で東海道新幹線は止まり、羽田空港も一時期は離発着をストップ。千葉県内の鉄道各社も運休や遅れが出たそうです。
 宮司が一昨日に伊勢の地にて出席した神宮参与同評議員会。その日も西日本で天候が荒れて東海道山陽新幹線のダイヤが乱れました。
 翌日の昨日は神宮大麻暦頒布始奉告祭が齋行されたのですが、参列者は前日以上に大変だったようで、千葉県神社庁11支部代表で市原支部の平澤牧人支部長(飯香岡八幡宮宮司)は電車が途中駅で運休となり奥方に迎えに来た貰ったそうです。
 当地佐倉は夜でも余り降っていなかったのですが、日付が変わる頃に雨音が大きくなり、次第に雷も鳴り始めて、午前3時頃にはカーテンの外は稲光で真っ白け。
 都心のそれとは比べられませんが、なんだか眠りが浅くの起床となりました。
 今日も予報は雨マークでしたが、今朝にスマートフォンを見ると曇りマークに変わっており、朝一の初宮詣は雨に降られずにご案内をすることが出来ました。
 それからは大雨で散った落ち葉を掃除しようと、箒を持つこと30分でスマホに豪雨予報が出ちゃいまして、丁度御朱印の書入れもあったので社務所に入ると・・・
 ゴーッという音と共に大粒の雨が降り始め、そのまま境内掃除は終了となって仕舞いました。
 午後1時の段階で、スマホの天気予報も曇りから曇り&雷マークに変わり、雨雲レーダーでは猛烈な雨の赤印が千葉市から佐倉市方面へ流れてくる予想です。
 今日は公休の智勇権禰宜。この空模様の下に何をしているのでしょうか。無事に帰宅をすることを願うばかりです。
 今日は境内掃除を再開することが出来なさそうなので、お祭りに使う紙垂と幣束の奉製に勤しみたいと思います。
 落雷は怖いです。不要不急でなければ、お参りは天候の回復を待ってどうぞ。
 
今年も10月開始 [令和7年9月11日]

「表紙は肴町の山車」
 猛暑が続いておりますが、秋風が入ってきたせいか大気が不安定になっていますね。
 当地佐倉は今日もお昼から雷マーク。現在午後2時過ぎでして、まだゴロゴロとはしておりません。
 しかし乍ら東京都心の雨雲レーダーは真っ赤で、雷神さんが奮闘中とスマートフォンの画面表示。
 千葉県へは夕刻に到着するものとありますので、その時間に外出される方、もしくは家路につかれる方はくれぐれもお気を付け下さい。
 暖かいと言いますか、暑い空気に湿った南風が入り、そこに寒冷前線からの冷たい空気ですので、当然に積乱雲が発生しますよね。
 あんなに暑かったのにと、雨降りの前に急激な気温低下は雷雲が近づいている証拠。
 突風も心配されますので、頑丈な建物、若しくはガラス窓より離れていましょう。雨戸も有効ですよ。
 ただ、先日の台風15号により静岡県で発生した突風や竜巻は、もの凄い威力があったようで、飛ばされた木片などが家の壁に突き刺さっている映像も流されました。
 こうなったらもう、布団にくるまって竜巻が過ぎ去るのを待つしかありません。そうならないことを願うばかりです。
 昨夜無事に帰倉しまして、いつも通りにJR佐倉駅近くの大衆食堂幸龍で草鞋脱ぎ。
 濃いめのハイボールを頂きますも、本調子少し前なので食事はカツカレーの頭のみとして、お宮に戻ってきました。
 2日程いませんと、何かといろいろなモノが溜まっておりまして、それらを片付けてお風呂に入り就寝。
 今朝は少し腰が重かったですがお伊勢帰りで気分は良く、洗濯物を沢山干して社務に入りました。
 そこにも溜まる郵便物がありまして、パソコンを立ち上げるとメールの山。郵便物は有効なものが多いので良いのですが、メールはほぼゴミでして、そこから必要なものを見つけ出すのが大変です・苦笑
 一通り済ませて初宮詣のご奉仕をしたら、既に11時少し前。午前中はよく走りました。
 溜まっていたものには「佐倉の秋祭りカレンダー」の段ボール箱もあり、こちらは社務開始の朝一で社頭に掲示をして、SNSでもアップをしました。
 この時期にカレンダーとお思いの方もいらっしゃいますが、御例祭の10月から始まる特別編集で、カレンダーの枚数が少なくなるとお祭りが近づいてくると言う、アナログですがお知らせ機能付き。
 編集と作成は佐倉の秋祭り実行委員会が担当し、画像は麻賀多神社の四季を撮り続けてくれている写真家の花澤信幸先生の作品を。そして年中行事などは宮司が監修をしております。
 作り始めて何年が経ちますでしょうか。最初の頃は「こんな時期に始まるカレンダーなんて誰が買うんだ」などと言われたものですが、作り続けて今やカレンダー自体が佐倉の風物詩になりました。
 それでも流行病下では附け祭りの中止で画像の材料が無く、実行委員会での作成はなく、それではいかんと神社で作ること2回。
 0か10ではなく、繋げるって大事なんですよ。今でもやって良かったって思います。
 さて、今から神社駐車場にある新社務所工事現場事務所で打ち合わせ。その次は森田建築設計事務所で内装の打ち合わせ。
 いろいろと大詰めに入ってきましたね。今日も職人さん達が頑張っています。ありがとうございます。
 宮司ももう少し頑張らなきゃね。雷が鳴り始めましたので、お臍をとられないように行って来ます。

※ 佐倉の秋祭りカレンダー(7間綴り」
  1本1000円
 
令和7年神宮参与同評議委員会 [令和7年9月10日]

「久邇朝尊神宮大宮司挨拶」

「荘内神社の石原宮司と」
 天皇陛下におかせられましては、昨9日に皇居内の水田において稲刈りを行われました。
 収穫されたのは今年5月に陛下が田植えをされたうるち米のニホンマサリともち米のマンゲツモチの2種類。
 この猛暑ではありますが作況指数は来年と変わらず、収穫された稲は宮中祭祀や伊勢神宮での神事などに使われます。
 天皇は祭祀王であり農業王でもあられます。世界広しといえども、国家元首が田植えと稲刈りをするのは日本の天皇だけ。 
 皇后陛下も御養蚕を行っており、両陛下のお姿は常に国民と共にある皇室を表しております。
 有り難くも、その有り難さを多くの方に知ってもらえればと思い、微力ながら七峯でも取り上げております。
 さて、宮司は昨日より伊勢の地におり、伊勢神宮崇敬会本部がおかれている神宮会館にて、神宮参与同評議員会に出席をしております。
 同会は全国の神職と総代により構成され、参与61人評議員1332人が神宮大宮司より委嘱を受けており、そのうち今回は530人が出席を致しました。
 昨夜は前夜祭的な大宮司招宴があり、日本全国より集まった仲間達と暫しの同窓会的な時間を過ごし、SNSで繋がっている方々とも旧交を温める事が出来ました。
 特に山形県鶴岡市に鎮座する荘内神社の石原宮司さんとは、久しぶりにお会いすることが出来、江戸時代までの藩体制に関わりのある神社同士に話の花も咲きました。
 今の伊勢は令和15年に斎行される第63回神宮式年遷宮に向けての行事が始まり、既に御用材の切り出しが祭典を重ねながら奥木曽で行われました。
 来年には全国規模の神宮式年遷宮奉賛会も立ち上がる予定で、今の物価高にあり誠に恐縮乍ら麻賀多神社としても広く御奉賛を行う予定です。
 氏子崇敬者の皆さんには新社務所の方さんに続いてのお願いで申し訳ない乍も、日本のお臍であるお伊勢さんの御事にお力添えを願いたく、重ねてお願いを致します。
 先に書きました、天皇陛下が収穫をしたお米ですが、先ずは10月17日に神宮で斎行される神嘗祭(かんなめさい)に、全国からの献納されたお米と共にお供えをされます。
 私達の日本は建国以来常にお米と共に歩んだ来ました。農政の失敗によりその根幹が崩れつつある中に、今こそお米の重要性を再認識しなければなりません。
 一粒のお米は小さいけれども、その一粒一粒に全て御魂(みたま)が宿っている。お茶碗にご飯粒は残していませんか?
 さてと、伊勢の宇治山田駅から乗車した近鉄特急は後30分で名古屋に着きます。乗り換える東海道新幹線では少し寝ようかな。
 
 
お互い様で重陽の節供 [令和7年9月9日]

「お供えした菊花」
 石破総理が総理総裁職を辞すと表明してから、政界やマスコミでは次期総裁についての憶測が飛び交い、垂れ流しとなっています。
 衆参共に少数与党に陥った自民党、そして連立を組む公明党ですが、公明党の斉藤代表が「新総裁は中道保守」でないと組めないと、まるで自分達が上のような発言をしました。
 勘違いにも甚だしく、世界的に見て今の自民党は中道左派であり公明党は左派です。
 どだい女系天皇や選択的夫婦別姓、LGBT政策を推進する政党が保守な訳はなく、その点で言うと立憲民主党は立派な左翼。
 そこから先は極左でして、先の参院選で躍進した参政党を極右と決めつける評論家もいますが、大体その辺りは極左です・笑
 公明党の斉藤代表が放った言葉の意味は、高市早苗代議士を狙い撃ちしたものであるのは衆目のわかるところで、それであれば是非とも高市早苗さんに新総裁になって頂きましょう。
 公明党の票がないと当選しないくらいの候補者はその程度。自民党が保守本流を名乗るなら、それだけの覚悟がいるわけで、共産党と同じく下落に歯止めがかからない下駄の雪は、この猛暑で溶けて無くなればいいのです。
 神社には選挙前に顔を出す方々ですが、鳥居もくぐらずに柱の脇を抜けてくる輩には愛想笑いでも勿体ない。
 今日も枕が長い七峯ですが、本日9月9日は重陽の節供。別名は菊の節供とも申しまして、長寿を祝い、そして願うお節供とされています。
 数字の1から9まで、奇数偶数と交互に並んでいますが、奇数は陽の数で前進。偶数は陰の数で満足を表すとされます。
 その陽の数で極まりは「9」であり、それが重なるのが今日9月9日と言う訳なんですね。
 お節供と聞いて思い出して下さい。3月3日・5月5日・7月7日、その全てが陽の数の重なりですよね。
 節供ではありませんが、年の初めの元日1月1日も当たり前ですが陽の数。私たちの生活、そして年中行事には数字も大きく関わっているのです。
 本暦(旧暦)の重陽は1ヶ月程後になり、まさしく菊の花が咲く時期となりますが、今にお花屋さんで並んでいるのはハウス栽培の菊です。
 それでも良いんですよ。古く宮中では重陽の夜にお酒を満たした盃に菊の花弁を浮かべてそれを呑み、お互いの長寿を願い祝いました。
 今夜は是非に菊酒をしてご夫婦やご友人、お互いのお祝いをしてみませんか?
 お酒が苦手な方は、お部屋の傍に菊の花を飾ってみるとか、酢飯にしたご飯に菊の花弁を散らすのも素敵ですね。
 日本のお祝い事って自分自身の事ではなく、相手の事を思い遣って行われて来ました。
 これを機会に、いつもは意固地にありがとうなんて言えるかって方も、照れ隠しながらお互い様のお祝いをしてみては。
 
九頭龍様の御例祭 [令和7年9月8日]

「城の九頭龍神社」

「直会会場」
 昨日の石破総理辞任の速報は誤報ではなかったですね。読売新聞は未来予想図を記事にしてしまったので誤報扱いでした。
 元自民党支持では無い左巻のマスコミが辞任によって国政が不安定になるとか、石破素晴らしい良くやったと一生懸命に擁護しておりますが、そちら側にもてていらっしゃったんでしょう。
 前にも書きましたけど、宮司の回りでは誰一人として支持するものは無く、どこをどうやったら支持率が上がる世論調査が出来るのか、不思議な限りです。
 今日流れてきたのは、これから行なわれるで有ろう自由民主党総裁選は、党員を含めたフルスペックになるというもの。
 衆参共に過半数を割っている与党ですので、新総裁に選ばれたところでそのまま総理に首班指名されるとは限りませんが、小さな小さな党員の一票を託す方が出馬されることを願っております。
 さて、昨日の七峯に少し書きましたが、城鎮座の九頭龍神社において令和7年の例祭を奉仕致しました。
 この神社は宗教法人格を持っておらず、城区が管理しており、城麻賀多神社の宮司が祭典奉仕する事になっております。
 一般の方にとっては、宗教法人だろうが非法人だろうがほぼ関係無いと思います。その通りです・笑
 例祭日は9月8日ですが、現在は8日に近い日曜日に例祭を斎行。これがまた残暑の厳しい時期に当たりまして、宮司を始め皆さん額に汗をしてのお祭りなんですよ。
 御祭神は九頭龍大神。福井県を流れる九頭龍川とも所縁があるとされますが、詳しい由緒は不詳となっております。※境内に由緒石碑あり
 今の社殿は平成27年2月に竣工と正遷座際を斎行。なので、丁度10年が経つことになりますね。
 それまでの社殿は経年劣化により雨漏り、そして今にも床が抜けそうな中での祭典でしたので、より慎重な作法だったのを覚えております。
 例祭は城区の区長を筆頭に、区長代理と会計、約20有る区内班の班長が準備にあたります。
 班長は輪番制で一年交替。なので久し振りに見るお顔も嬉しいものです。
 直会は境内にテントを張り50人の大所帯で行なうのでこれまた賑やかで、お料理は腕利きの奥様方の手作りで、これまた美味いんです。
 今現在の境内は樹木が整理され風通しも良いのですが、その昔は樹木の枝1本も切ってはいけないとされ、恐れられた神様でした。
 これって、罰が当たるとかではなく、それだけお力の強い神様なので大切にしましょうねというのが、段々と誇張されて行き、仕舞いには藪知らず程になった古写真も残っております。
 因みに地元では歯痛の神様としても有名。これは龍の立派な歯にあやかったものではとも言われますが、これもまた良い意味での謎であります。
 いよいよ秋の御例祭シーズン到来です。宮司の夏バテも少し緩和されてきました。徐々に上向きで頑張ります。